2023年の住宅ローンはどうなる?
2022年は日本を除き、先進国は大幅利上げの年になったのだそう。日本の低水準の政策金利は、先進国の中で目立つ状態になってきており、多くの方が「日本もそろそろ利上げをするのでは?」と思い始めているのではないでしょうか。
そこで今回は、2023年以降の住宅ローンがどのように変動していく可能性があるのかを掘り下げてまいります!
●銀行の住宅ローン金利はどよのうに決まる?
住宅ローンの金利は大きく分けて、変動金利と固定金利があります。
一般的に、変動金利は「短期金利(日銀の政策金利の影響を受ける)」をもとに決められます。
その一方で固定金利は、「長期金利(10年もの国債の金利に代表される)」などをもとに決められています。
★銀行はまず、短期金利や長期金利を参考にして様々な金利タイプでの基準金利を決めます。そして、基準金利から「引下げ幅」を差し引くことで、利用者が借りる住宅ローンの金利である「借入金利」が決まる仕組みになっています。
●2023年の変動金利は?
日銀は消費者物価指数の前年比2%上昇の目標達成に向け、政策金利(日本銀行への当座預金の一部に適用される金利)をマイナス0.1%に維持。2022年10月28日の金融政策決定会合でも、この低金利政策の維持は決定しています。
そして同日に発表した展望レポートでは、2023・2024年度の消費者物価指数は前年比2%上昇を達成できる見通しになっておらず、これが、現在政策金利が据え置かれている理由だと考えます。
★しかし、日本の労働者の賃金が上昇して安定的な物価上昇が継続すれば、日銀が利上げに踏み切る可能性もあることを認識しておく必要があります。
●2023年の固定金利は?
政策金利の考え方と同様に、前年比2%上昇の「物価安定の目標」の見通しが立っていない現状で、日銀が長期金利を低位に抑える金融緩和政策をすぐに終了するとは考えにくいです。
★ただし、今後の物価や不動産価格の上昇率次第で金融政策の変更が行われる可能性はあります。それが2023年中にあるのかどうかは物価上昇率をはじめ、日銀と政府の方針次第といえます。
先々の金利を予測できない以上、金利水準が変わらなければ金利上昇リスクのない固定金利を選択したいのが本音。
しかし、実際の住宅ローン金利の条件では固定金利が変動金利の2倍以上の利率に設定されている場合もあり、最終的には変動金利を選ぶ方も多いというのが実情にあります。
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